年末ご挨拶:「人には沿うてみよ」を考える。

皆さん今年2回目のご挨拶と、今年最後のご挨拶です。 このブログを贔屓にしてくださる読者の皆様には、本当に日頃より感謝いたしております。 私がこのブログを開設したのが約2年前になります。 お陰様で、今年の後半頃には、総PVが1万件を超えるという…

コーヒーブレークQ&A 有給休暇Ⅱ(あなた、今なんじ?)

今回は、前回に引き続き有給休暇についてのテーマの第2回目です。 前回は、営業の神様、ブライアントレーシーの著書「大富豪になる人の小さな習慣術」(徳間書店)という書籍の第9章【健康で快適な生活習慣】の中で述べられていた休暇に関する箇所を途中ま…

今年1年を振り返る 「社労士らしい?」

いよいよ今年も残すところあとわずかな時間となってしまいました。 読者の皆様におかれましては、大変充実したよい1年だったという人もいれば、もう少し目標に届かなかったという人もいるかもしれませんね。 私個人ごととしても人の事はあまり偉そうには言…

コーヒーブレークQ&A 有給休暇(あなた、低反発の枕買おうか?)

社員Aさん:課長、今まで仕事が忙しく、皆バタバタしていたので言い出しづらかったのですが、私の延期になっていた有給休暇そろそろ取りたいと思っているのですが・・・ 先日土曜日の同窓会での同級生の話では、「どこの会社も夏休みがあるのにお宅の会社に…

コーヒーブレイクQ&A 社会保障の歴史 フヨウの話?

私には重度障害者の姉がいます。姉の心身の状況では満足に働けないため所得は殆どありません。従って、会社員である私が別居中の姉に生活補助費の仕送りをしています。以前は健康保険の被扶養者の認定について、弟妹は生計維持要件さえ満たせば同居要件は不…

暑中お見舞い申し上げます。

最近少し記事のペースが落ちたんじゃない? いやぁ本当にそう思います。 ゴーストライター(私が勝手に名付けた、私の中の別人格)はやる気になっているみたいなのですが・・・ 少しでも良いものを書こうと思って気負いすぎてしまった感も否めないではないで…

コーヒーブレークQ&A 社会保険の適用拡大(かつ丼うまいか?)

Q. 先日、貴事務所から当社の質問に対してご回答いただいた通り、定年再雇用者の資格の同日得喪の手続きを行うため管轄年金事務所に行きました。その時持参した書類は、特別支給の老齢厚生年金の受給権者のみの得喪の書類と他の継続雇用者の分も含む賞与支払…

コーヒーブレークQ&A 経歴詐称(学歴詐称)がなければ採用?

Q. 当社就業規則には経歴詐称についての懲戒規定はないのですが、「その他の理由により会社の秩序を著しく乱した者」という規定があります。今回、採用面接時に非常に感じがよく、履歴書も優秀で健康面も問題がないと期待して採用していた当社社員の中に学歴…

緊急報告!注目の労働契約法20条初の最高裁判決

2018年5月3日 (定年後再雇用(その2)何歳まで働く?)というタイトル記事の中で触れた、使用者側の提示する労働条件の相違が、労働契約法20条に違反するか否かの問題で、いずれも上告中であり、労働契約法第20条についての初の最高裁判決というこ…

社会保障費 「かねカネ金」の世の中どう生きる?

「190兆円」 さて、上の金額は何の数字かお分かりでしょうか? 実は、日本の2040年度の社会保障費の推計だそです。 2018年5月22日(火)朝日新聞朝刊によると、65歳以上の高齢者数がほぼピークを迎える2040年に社会保障給付費は188兆2千億~190兆円となると…

コーヒーブレークQ&A 定年再雇用の事務手続き2 目指せ社労士合格

前回は、定年再雇用の基づく社会保険の資格の得喪関係について手続き上の留意事項を相談事例形式に沿って説明しましたが、説明内容が若干不十分であり、誤解を招くかもしれない事項について補足説明をさせていただきます。前回記事の2.資格喪失の箇所で、…

コーヒーブレークQ&A 定年再雇用の事務手続き 資格喪失?

今回は、前回の記事の定年後の継続雇用に関連する手続きについての相談を想定しての記事にしました。実務家の方は、「何を今更」 とお思いかもしれませんが、事業者の方の中には、初めて定年を迎える方もいらっしゃるかもしれませんので、今回記事として取り…

定年後再雇用(その2)何歳まで働く? 

今回は、退職後の継続雇用に対する問題の第2回目を取り上げたいと思います。第1回目では、2018年3月31日(土)の朝日新聞朝刊の記事をきっかけとして今回のテーマを取り上げ、高年齢者雇用安定法の概要、特に法第9条の継続雇用制度の問題について、モデル…

コーヒーブレークQ&A 事業場外みなし(2)事務処理どこでしよう?

今回は、前回のコーヒーブレイクの第2回目、みなし労働時間制の続きです。前回は、不動産会社を営む経営者からの相談を想定しての内容で、自社の営業マンに適用している事業場外みなし労働時間制の適用について、連日の大手不動産会社の裁量労働制の不適切…

サイト内不具合のお知らせ!

過去の記事で、記事全体がゴシック体になっていて、編集がきかない状態になっています。運営側に問い合わせています。 暫く、過去の記事に関しては、読みづらいこともあるかもしれませんが 記事の全体が、ゴシック体になっているだけですので、記事の内容を…

コーヒーブレークQ&A その仕事どれくらい時間かかった?

前回の記事では、賃金の控除協定について労働者からの相談を想定して、Q&A方式で簡単に判例を交えながらお伝えしました。 今回は、使用者側からの相談を想定して、事業場外労働時間制についてのおさらいをしてみたいと思います。 Q. 当社は、宅地建物取引業…

コーヒーブレークQ&A 差額支給行進曲

前回は、経営者からの相談を想定してのQ&Aでしたが、今回は労働者側からの相談を想定してのQ&Aです。 (Q) 現在の会社に就職し2年が経ち、先日、大学新卒の2等級から3等級に昇級しました。今回の昇級は、人事評価とは関係なく、2年が経過すると誰でも昇…

コーヒーブレークQ&A 出向って不利益?

今回は、前回の継続雇用制度の続きの予定でしたが、Q&A方式で、「出向・転籍」に関するテーマでコーヒーブレークという感じで、記述してみました。 Q. 以前から当社では、当社の転籍・出向規定に基づき、当社従業員に当然の業務命令として、関連会社への転籍…

定年後再雇用「労働条件引き下げに限界」! 労使に新たなお付合い?

(目次) 1.2018年3月31日朝日新聞朝刊記事の内容 2. 高年齢者雇用安定法の概要説明 3.モデル裁判例 津田電気計器事件の内容 1.2018年3月31日朝日新聞朝刊記事の内容 3月31日の朝日新聞朝刊の報道内容です。 北九州市にある食品の加工…

職務発明 その4 最新改正でリニアは走る?

前回は、平成16年改正法の補足説明と最新の平成27年改正の経緯を簡単にご説明させて頂きました。 シリーズ最終回の今回は最新改正の内容の概要について、簡単に説明いたします。 シリーズ記事の中で職務発明に関しては、特許法という法律の中の第35条に規定…

職務発明 その3 もう改正?

前回の職務発明の記事では、平成16年改正の内容について簡単にお伝えしました。 今回はシリーズ最終回の予定でしたが、前回の平成16年改正の補足説明と最新の法改正に至る経緯の内容についてお話ししていこうと思います。 前回お伝えした様に、モデル裁判例…

緊急報告 東京高裁判決 「弱」はいくら集まっても「弱」が結論?

以前の記事で取り上げた、某大手企業の若手男性従業員の自殺に対する労災認定をめぐって争われていた事件に対する、高裁判決が東京高等裁判所で昨日の2月22日に下されました。 結果は、遺族の無念を晴らすことはできず、労災が認められませんでした。 一…

職務発明 その2 いくらかかるの?

前回は、最近街中で見かける信号機や踏切に使われている綺麗な発行パネルに、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授の青色ダイオードが使用されている事に関連して、職務発明の概要をモデル裁判例を交えながら簡単に解説いたしました。 基本的なことをもう…

通勤災害に安全配慮義務違反?

今回は、職務発明の第2回目を予定していましたが、急遽予定を変更して、昨日2月9日の朝日新聞朝刊第5面に掲載された通勤災害に対する損害賠償請求に関して使用者の安全配慮義務とその義務違反について判例を交えながら考察することにしました。 新聞が伝えて…

職務発明 その1 発明は下町が有利?

車を運転していると最近では当り前のように目にするようになった、青色ダイオード素材を利用した信号機。反射が無くていつもきれいな信号機ができたなぁと思いながら信号待ちしたりしています。 グーグルで調べてみると、発光ダイオードを信号機に使用した場…

ブログの名前を変えました。(お知らせ)

今回は、記事ではありませんが、ブログ名変更のお知らせです。 私が、ブログ初心者ということもあり、登録時に自動で表記されるブログ名(sr10worklifeの日記)をそのまま使っていたため 今回、当初からテーマとしたかった「人と組織の活かし方の研究 労務カ…

90%の高精度で判定できる適性検査 メンタルトレンドって何

どんなに優秀な人材をそろえている企業でも経営者にとって人に関する悩みというのは、つきませんよね。せっかくお金をかけて育てた大切な人材が突然辞めてしまったりとか、リーダー的存在で悩みなんかないような元気だった社員が、突然ノイローゼになってし…

精神障害の労災認定について その3  悪用厳禁!「君ならできるよ」

前回は、精神障害が労災認定される(対象疾病に業務起因性が認められる)ための3つの要件について説明しました。 精神障害が労災認定されるための1番目の要件は、対象疾病を発病していることが必要であることは前回説明した通りですが、精神疾患の性質上、…

精神障害の労災認定について その2

前回までは、2018年1月15日付の朝日新聞朝刊に掲載されていた、大手企業に勤務していた33歳の男性の自殺が労災認定されなかった事件に関連して使用者の退職勧奨の権利と精神障害の労災認定についての内容説明の前段階の話を2回にわたってお届けし…

お詫びと訂正

お詫びがございます。 前回1月20日付の「精神障害の労災認定について その1」の記事の中で 「労災認定の判断要件の具体的検討に当たっては、客観的な判断がなされる必要があることから複数の専門家による合議等によって行う」と指針に示されている。 と…